2010年7月30日金曜日

評価用3rdサンプルの制作開始

これまで頂いた情報および、収集した商品サンプルなどを参考にしながら評価用の3rdサンプルの制作にとりかかりました。
  • 胸ポケットの形状を変更(左胸一箇所のみ)
  • 着丈を若干短く(Lサイズ:77~75cmに変更)、現行の2ndサンプルは85cmと長め
  • シルエット、バストサイズを若干スリムに
  • 背中のベンチレーションをファスナーで開閉可能に
  • 夜間の安全のため反射素材(ポケットフラップ部分や袖にパイピング)などを追加
  • 首のアジャストが簡単にできるよう形状を変更
  • 前ファスナー部分のベルクロ止めを改良
  • 脇ファスナーは2ndの物を継続(スライダーに引き手をつける)
  • 色は、カッパらしさを感じさせないカジュアル系を選択(カラーバリエーションは未決定)
  • 携行性をアップさせるため表生地はエントラントDT(2.5層、耐水圧10,000mm・透湿8,000g/㎡以上)を選択
  • エントラントDTの特徴を活かすため今回は裏地は無し
現在、イメージ画を描いているところです。

詳細図なども描き上げて(後日、このブログでご紹介いたします)、生地が届き次第来週ぐらいから制作にとりかかる予定です。

評価用のサンプルが出来上がり次第、モニターしていただける方を募集させていただきたいと思っています。

詳細については、このブログとツイッター上で告知させていただく予定です。





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2010年7月20日火曜日

メッシュについて

表生地は、2.5層のエントラントDTが有力候補になってきましたが、価格面ではエントラントG2で裏メッシュという選択肢も残っています。

裏メッシュにした場合のデメリットについて、お客様からご意見を頂きましたので、ご紹介いたします。

  • メッシュがベルクロなどにひっついてイライラする
  • ベルクロ(オス面)で商品を傷めることもある
  • コンパクト性が損なわれてしまうので、取り出したり収納が面倒
  • 裏メッシュだと「カッパ」というイメージで、普段着には使えない
メッシュとベルクロについては、私も同じような経験をしたことがありました。

袖口などから外に露出しないような構造にするとか、ベルクロのオス側をジャケットの外側につけるとか工夫が必要かもしれませんね。

2010年7月14日水曜日

パンツについて

パンツについてフィールドラカン防寒ウェアでいただいたご意見・ご要望をまとめてみました。
(上着と重複するご意見もあります)

  • バイクに跨ったときに、ズボンのスソがずり上がってしまう
  • バイクのマフラーやエンジンでズボンのスソを溶かしてしまった
  • 歩くとシャカシャカ音がするのがいや
  • 前ファスナー部分、ポケット部分からの浸水があった
  • もう少し収納を考えてほしい(カーゴポケットが欲しい)
  • ズボンを履くときにズボンのスソがもう少し広がったほうが履きやすい
  • 安全性を考慮した反射材などをつけて欲しい

上記のような視点で改良点として、

  • スソに難燃素材を縫い付ける
  • 前ファスナーは無し
  • カーゴポケットをつける
  • 夜間光る素材を付ける

パンツの方はデザインがそんなに複雑でないので、現在先行して試作用のパターン(型紙)を起こしてもらっています。

試作用の生地が届き次第、評価用のサンプルを作成する予定です。

2010年7月12日月曜日

夏でも長袖を勧める理由

ライダーの皆さんは、夏でも長袖着用の方が多いと思います。

教習所でも服装はそのように教わりますし、やはり転んだときに幾らかでも怪我の度合いが違うと思います。

ちなみに私は、15年ほど前にバイク通勤をしていたときに、飛び出してきた歩行者を避けて転倒したことがありました。

その時は雨が降っていて、歩行者の方は傘をさしていて前をよく見ていなかったそうです。

無謀にも半袖、しかも素手で運転していた私は、手の甲と肘をアスファルトでえぐる怪我をしてしまいました。

その時の傷跡です(泣)。

中指と人差し指の間と、小指に傷が残っています。


若気のいたりとはいえ、お恥ずかしい話しです・・・(汗)

というわけで、夏場でもなるべく肌を露出しない服装をお勧めします。

エントラントDT

先日、東レアルファートさんが来社したときにもご提案があったのですが、裏地にコーティングしてある防水加工の上に特殊表面処理加工をした(2.5層)エントラントDTというグレードがあります。

エントラントDTの機能特性

  • 優れた防水性と高透湿性
  • 確かな防風性と優れた耐久撥水性
  • 肌面はドライな感触で、膜面は滑りがよくなめらか
  • 裏地を使わず一枚仕立てで、軽量化を実現
  • ソフトでしなやかな風合い
  • パッカブルでコンパクトな衣服設計が可能

この生地を使った商品を入手しましたので(Goldwin)、試着テストをしてみました。

防水性については耐水圧10,000mm以上ですので問題はないと思います。

透湿性能はJIS L1099 B-1法で10,000g、なかなかの透湿性能です。



今日の倉敷は晴天・・・蒸れ蒸れテスト(笑)には絶好のコンディションでしたので、前回と同じように炎天下の下1時間ほど歩いてきました。

コースも前回と同様のルートを歩いてきました。

今日の外の気温は30度。(前回同様、夏日ですw)
半袖ポロシャツの上に着用。

感想は、前回とほぼ同じでしたが、

  • 生地が薄いので、シャカシャカという擦れ音がない。
  • 体の蒸れはほとんど感じない。
  • 裏地がなく軽いので、暑くなかった。

肌が露出している袖は、やっぱり汗でビショビショ。
でもそれほど不快ではありませんでした。
たぶん裏地が保水しないので生地が重くならず、サラッとしているのだと思います。

実は、現在この2.5層でも現在試作用の生地を作ってもらっています。

裏地に吸汗速乾メッシュを使ったものも考えていますが、裏地なしでもこれだけ快適に着用できれば、これも選択肢として考えるべきかな?

ただ価格がどうなるか・・・

ちなみに今回入手した商品は上下で2万円近いものでした。

これで上下1万円程度でできればインパクトあるでしょうね・・・


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追伸/しかし、炎天下で透湿防水ジャケット着ての蒸れ蒸れテスト、ちょっと快感になってきました(ひょっとして「ドM?」)
半袖で歩いていると肌がジリジリ焼けて苦痛ですが、長袖のジャケットだとジワジワ汗が湧き出てきても風にあたると意外と気持ちいいです。
長時間歩いても疲れないですね・・・