2010年10月30日土曜日

防寒ズボンの股下直し

とりあえず試作品がもどってくるまで、しばらくネタが無いので(汗)、それまで当社の様子を少しずつご紹介させていただいきたいと思います。

フィールドラカン防寒ズボン(品番2310)は、冬のオーバーパンツとしてご着用いただくタイプですが、お買い上げ時に股下の調整もさせていただいています。(有料¥1000円)

中綿が入っていて、しかも防水用の目張り(縫い目の穴をふさぐシームテープ)加工を施してありますので、加工は結構大変です。

まず縫い目を丁寧にほどいていきます。


これがシームテープ(グレーの部分)。
裾部分にマジックテープで絞れるフラップがついていますが、その内側です。

これも取り外します。テープで密着しているのでほどくのが大変です。


これをご指定いただいたサイズに裁断して、フラップも付け替えてスソを綺麗に縫って出来上がりです。

裁断の様子などは次回にでも・・・


お客様の声にお答えしようと始めたサービスではありますが、実際に加工現場を見ると結構大変だなぁ~と思いました。

お客様には大変喜んでいただいています。

対応して下さっている工場の皆様には、本当に感謝です!!



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2010年10月29日金曜日

縫製工場へ送りました

試作品用の資材が全て揃いましたので、今日は最終のチェックをして材料その他一式を縫製工場へ送りました。

シームテープ加工が必要ですので、現行の防寒ウェアを生産して下さっている工場へお願いすることにしました。

以前、2ndサンプルを作ってもらったのと同じ工場です。

今日は、縫製用の絵型も仕上げましたので仕様として公開させていただきます。
※先に公開させていただいたデザイン画とは若干異なっています。

【クリックで拡大します】

試作用 防水ジャケット FR B-1
(表)
(背中)


試作用 防水ズボン FR B-2
(表)
(裏)


今回は、資材の関係でLサイズ1着のみですが、出来上がり次第モニターをしてくださる方を募集させていただきたいと思っています。


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2010年10月26日火曜日

付属品の確認作業

注文していた試作品用の付属品が届きましたので、パタンナーさんと生産部長と一緒に確認作業を行ないました。

ファスナーやバックル、紐など・・・
あれ?止水ファスナーって言ってたのに違うのが来てる~!
YKKさんに再注文だっ!


ジャケットの腰部分には、このようなベルトがつきます。
風によるバタつき防止用。
着脱がスムーズにできるようにバックル付き。
取り外しもできます。

首の後ろ部分に取り付ける反射素材のワンポイントマーク。
今回はサンプルを取り付けますが、本番用のプリントデザインも考えなきゃ!

こちらは、別の付属屋さんから取り寄せた反射素材のパイピング。
「いかにも反射テープ!」というのではなく、さりげなく使いたいので、今回の試作品には細めのパイピングを使うことにしました。
生地が黒なので「赤」のラインを選んでみました。

暗いところに置いて光をあてたところ。
結構光ります。




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試作用ズボンの仕様を一部変更

お客様からいただいたご意見です。

  • ズボンのベルト使用について、なんですが“継続的にはき続けるズボン”として使用する場合、ベルトに装着する系のポーチ、ベルトループそのものにスイベルを着脱、そして何より腰手拭をはさむのに必須なんです。#2310にも欲しいくらい。。。

確かに雨中走行以外にも、雨中での作業にはベルトがあれば色んな小物をぶら下げられるので便利かもしれませんね。

というわけで、きゅうきょ試作品のズボンにもベルト通しを付けることにしました。

※ゴム仕様ですが、これに太めのループを7本付けてみます。




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2010年10月19日火曜日

試作品用の生地の裁断が終わりました

今回の試作品用に送っていただいた生地は5m程ですので、とりあえず1着のみの試作となりました。

今回は1着のみですので、機械を使わず手作業の裁断します。
パタンナーさん(デザイン画から型紙を起こす人)自ら、生地の上に型紙を置いていきます。

プロッターで出力した型紙を一つ一つマチ針で隙間なく留めていきます。
まるでパズルのよう・・・

今回の試作用品番は「FR B-1」。

ほぼ左右対称のデザインなので、このように生地を2枚に折り重ねて左右同時に裁断します。

生地の裏側はコーティング素材が直接肌に触らないようにもう1層余分に貼られています。
薄地でゴワゴワせずしなやかな素材です。


これはメッシュ部分のパーツ。
主に肩裏部分。
この中にフードをしまい込める設計です。


こちらは芯地。
襟部分などの補強に使います。


約3時間で裁断終了。
今回は全て手作業です。

あとは現在注文中の付属品(ファスナーやボタンなど)が届き次第、縫製していただく工場へ送ります。



2010年10月18日月曜日

マーキング、生地の裁断

アパレルCADで作成されたデータは、マーキングという作業を経て実寸プロッターに出力されます。

プロッターの幅は180cmまで対応できます。


マーキングとは、実際の生地を裁断するために生地の上に隙間なくパーツ(型紙)を並べていく作業のことです。

ある程度コンピュータで計算させて並べていきますが、大量生産する時にはロスを最小限に抑えないといけませんので、最後は人の手で修正することになります。

当社の作業服の場合、大量生産時のロス率は僅か2%程度です。
※以前は1%以内だったそうですが、最近は難しくなっているそうです。


プロット中は、ボールペンをつけたヘッドが忙しく行ったり来たり・・・

書き上がったものを生地の上に乗せてホッチキス止めして、電動カッターで裁断していきます。


当社には、長年、手作業でマーキング~裁断の仕事に携わってきたベテラン裁断師がいます。

海外の縫製工場にも時々指導に出かけています。

今回の試作品の生地も彼の手で裁断されます。



この電動カッターはアメリカ製、7インチまで重ねた生地を切ることができるそうです。
防寒用の綿とかフワフワしたものは、そのくらいの厚さまでいけるそうですが、通常の生地は、このくらいの厚みまでが限界(3インチくらい?)。



今日は作業服の生地を裁っていましたが、明日はいよいよ試作品の生地を裁断します。



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2010年10月14日木曜日

アパレル専用CAD

型紙はアパレル専用のCADを使って作成しています。 

今回のジャケットも専属のオペレーターさんが型紙を起こしてくださいました。 

「もう、このジャケットはパーツ数が多いから大変なのよ!」と言いつつも、しっかり仕上げてくださいました。

感謝!! 


パターンメーキング~グレーディング(サイズ展開)されたデータは、そのままマーキングの担当者へ送られます。 

マーキングとは、実際の生地の上に隙間なくパターンを置いていく作業です。 
歩留りが悪いとコストに響いてきますので、コンピュータだけでなく熟練した技術が必要になります。 

次回につづく・・・ 



 


2010年10月8日金曜日

パイピングについて

ジャケットは、防水性を上げるためにラグラン袖(※)に変更になったので、当初デザイン画で書いていた袖部分のツートンカラーは不採用となりました。

※ラグラン袖について(Wikipedia)


袖に入れる予定だったパイピングは、ラグランの脇から首にかけての曲線ライン(前後)に反射素材のパイピンク仕様にして、夜間の安全性を高めることにしました。


パイピングとは(↓)こんな感じのものです。

防水ジャケットですので、(↓)下の写真のように生地の裏側から縫い目を塞ぐためにテープを熱圧着するのですが、パイピングで立体的になるとシームテープの機械に通るのかどうかという不安がありました。

今日、中国の工場から連絡があって「問題なくできます」とのこと。

よかった!

※構造的に不可能な場所以外の主要な縫製部分には、裏側からシームテープ加工を施します。
※写真は、当社フィールドラカン防寒ウェア#2370です。


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2010年10月7日木曜日

試作用パンツの仕様

昨日の続きです。

パンツは、特に長時間シートに座ると圧力で浸水する恐れがあるので色々なパターンを考えました。

生産部のパタンナーさん(型紙を起こす人)自身もバイク乗りだったこともあり、自らの経験を活かして数種類のパターンを考えてくれました。



パンツの仕様

ジャケット同様に素材は東レさんの透湿防水素材「エントラントDT(2.5層)耐水圧10,000mm・透湿8,000g/㎡以上」を採用。

特徴
  • 腰回りはお尻部分には縫い目がなく、内股部分にも縫い目がないパターンを採用。
  • ※座ったときの圧力や、シートに溜まった水が浸水するのを防ぐのが目的
  • 両脇にインナー型のカーゴポケットを装備。
  • 腰はゴムで調節(カッパ仕様です)。
※↑ポケットはこの写真とは異なります。l
  • 裾内側には難燃性素材のパッチをあてて、マフラーなどに当たって生地が溶けるのを防止。

  • 裾外側はブーツ装着時に履きやすいように大きく開くスリットを採用。
  • ※ベルクロで調節」

これからファスナーやボタン、反射素材などの付属品の打ち合わせです。

う~っ!!早く、出来上がりが見たい!!



2010年10月6日水曜日

試作用ジャケットの仕様

新商品開発の進捗具合ですが、当初の予定より大幅に遅れております。

急遽、この秋冬に発売することになった機能性素材を使ったアンダーウェア(※)の生産準備で生産部のスタッフがてんてこ舞いで、こちらの方が棚上になっておりました。

申し訳ございません・・・(陳謝)

フィールドラカン・Webサイトでもご購入いただける予定です。



さて試作用ジャケットですが、ようやくパターン(縫製用の型紙)の叩き台が出来上がってきましたので、今日は最終確認と打ち合わせをしました。

今後は、細かい修正を加えたあと、この型紙を使って生地をカットして他の材料と一書に縫製工場へ送って試作品を作っていただく予定です。




ジャケットの仕様

型紙を組み合わせて完成イメージを作ってますので、少しわかりにくいですが・・・雰囲気だけでもお伝えできれば(汗)

素材は東レさんの透湿防水素材「エントラントDT(2.5層)耐水圧10,000mm・透湿8,000g/㎡以上」を採用。
薄手で携帯性にも優れています。


全体的なデザイン

  • ツートンカラー
  • 袖はラグラン型、肩部分に縫い目がないので水の染み込みを抑えることができる。
  • 胸の斜めポケット。
  • 腰と脇部分にサイズ・アジャスト可能なベルト。
  • 肩裏部分にメッシュ素材。



  • 背中側を高くして水が垂れてこないように。
  • 前側は少し低く、顎に触れないように。
  • Y字型のアジャスターで左右に絞って調節できる。


ポケット

  • 胸と両脇の三ヶ所。
  • 左胸はスムーズに手が入るように斜め切り替え。
  • 脇は縦型。
  • 両方ともダブルフラップ仕様で水が入りにくい形。




  • バタつき防止のベルクロアジャスター付き。
  • カフスはゴムとベルクロで調節可。


ベンチレーション

  • 背中中央に風抜きのベンチレーション


フード

  • 使わない時は、首の後ろのスリットから内部に落としこんで収納できる。


反射素材

  • 肩の切り替えに部分に反射素材のパイピングを使用。
  • ※光るワッペンになるかもしれません。

色は、カッパらしさを感じさせないカジュアル系を選択(カラーバリエーションは未決定)
※今回の試作品は黒になります。