2010年6月22日火曜日

東レアルファートさん来社

2370シリーズの表生地でお世話になっている「東レアルファート」さんが来社されました。

エントラントにも色々なグレードがあって、2000K,HP,G2,W,V,DTなどがあるそうです。
耐水圧や透湿性能、加工方法の違いなどでグレードが変わるということだそうです。

エントラントは生地の裏にポリウレタンの多孔質樹脂をコーティングしたものです。
無数に開いた穴から汗による水蒸気を外に逃がすのですが、外から水滴は入ってこないという透湿防水加工です。

現在はエントラントVというのが一般的だそうで、耐水圧10,000、透湿10,000(※)を保証しているということでした。
フィールドラカンで使っているのはエントラントG2のType-P、耐水圧15,000~20,000、透湿6,000という性能です。
現在は防寒ウェアだけですので透湿性能よりは防水性能を重視しているのですが、今回企画しているジャケットは3シーズン対応ですので、梅雨のジメジメした時期の快適さを追求するうえでは透湿性能を落とすわけにはいきません。

できれば透湿10,000以上でいきたいと考えています。

生地も色々見せてもらいました。
防水加工をサンドイッチした3レイヤー(表生地+エントラント+裏生地)も肌にべったり貼りつく感じがないのでいいかな?と思っています。
3レイヤーの裏側ってグレーっぽい色が多かったですが、最近は色んな色をつけることもできるみたいです。
肌ざわりもいいし・・・

個人的には、リップストップ加工の3レイヤー、又は50dのストレッチ感のある柔らかい生地がいいかな?と思っています。

汚れ防止には、撥水機能が効果があるのですが、従来のキューダス(東レの商標です)の5倍の性能のキューダスXRというものがあるんだそうです。
洗濯100回まで撥水機能が劣化しないとか・・・

※透湿度 (g/m2.24h) A-1法

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2010年6月19日土曜日

バイクショップ巡り

昨日は午後からバイク屋さんを数件巡ってきました。

以前沢山みかけたオールウェザーのジャケットはまったく置かれていませんでした。

理由を尋ねたら「結局これ着るのは春と秋位で、夏は暑くて着てられないから・・・」ということでした。

確かに最近の夏は暑いですからね~、でも夏場でも半袖じゃ危ないでしょう?

「最近の流行りはメッシュのライダージャケットで、カッパも携行するっていう感じですよ」

なるほど。

というわけで、主にカッパを見て来ました。
  • 耐水圧10,000mmが殆ど
  • 上下で7~8千円
  • YAMAHA NANKAI GWなど
  • GWのエントラント(DT? Type-Pって書いてあった)は上下で2万円
  • 止水ファスナーを使ったものは2万円以上
  • 内側は総メッシュ
  • メッシュの素材はまちまち(肌ざわりのいいもの、違和感を感じるもの)
  • 背中ベンチレーション(位置2種類:肩、脇下より少し下)
  • 袖のバタつき防止ベルクロ
  • 反射素材を使ったパイピング
  • 左右を全開にできるパンツ(靴を脱がないでもOK)
  • マフラーなどで焼けるのを防止したパンツ(スソ内側に耐熱素材を縫い付け)
  • ウエストポーチをしたときに左右のジッパーを開いて広げられる機能
  • デザインはひと目でカッパとわかるものが殆ど
  • 普段着として着るのは無理かな?
Webでも色々探してみようと思います。

釣具屋さんやスポーツショップ、デパートなんかも巡って来ようと思います。


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2010年6月17日木曜日

汚れについて

通勤で毎日バイクに乗っていると排気ガスによる汚れが目立つようになります。

ここ倉敷は田舎ですので交通量も少なくそんなに汚れることはありませんが、以前東京の大都会を毎日通勤されている方から「2ヶ月位だけど、こんなに汚れるんだよ」といって見せていただいたことがあります。

都会や交通量の激しいところでのバイク通勤の大変さを実感させられる思いでした。

排ガスと埃による汚れでしょうか?
袖口が真っ黒になっています。


写真では見えにくいですが、ヘルメットの形にそって汚れがついています。


ポケットのフラップなども真っ黒。


オイルが跳ねたあとでしょうか?
ツーストはオイルの汚れが凄いですよね。


残念ながらガソリン系の汚れは家庭の洗濯ではなかなか落とすことができません。
ドライクリーニングであれば、ある程度まで綺麗になりますが、完全に除去することは難しいと思います。

しかも、この生地は高密度に織り込んでありますので(防風性には効果があるのですが)、一度着いた汚れが落ちにくいという欠点もあります。

対策としては、生地の奥深くまで汚れが入り込む前にこまめに洗濯をすることが汚れ付着の予防になりますが、毎日仕事で使われる服はなかなかそうもいかないですよね。

汚れが付着しにくく、着いた汚れも落ちやすいという生地があればいいのですが・・・

作業服の素材ではそういったものもあるのですが、カジュアル系の機能素材としてあるかどうか要調査ですね。

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コメントの設定

コメントを投稿出来る人の設定が「登録ユーザーのみ」になっていました。
(bloggerの初期設定のままでした)

現在は、「全員、匿名ユーザーを含む」に変更いたしました。
よろしくお願いいたします。

2010年6月16日水曜日

約1時間ほど歩いてきました







梅雨に入ったというのに、カラっと晴れていいお天気です。

今朝、「TVでやってたけど、ビジネスマンが着るYシャツ。袖の裏地をメッシュ素材にしたのがあって汗で肌にはりつかずに気持ちがいいらしい。結構売れてるらしいよ。」という情報をいただきました。

以前、お客様からは「Tシャツなんかの上に着る場合、風圧を受けてエントラントのコーティング部分が肌に密着すると気持ち悪いかも?」というご意見もいただいていました。

なるほど、テストサンプルは背中部分はメッシュ素材だけど、袖はナイロン100%の素材なので汗をかくと不快でしょうね・・・

というわけで、「どんだけ不快なのか?」お昼休みに1時間ほど歩いてきました(笑)。
往復4.2km程。

バイクに乗っているときは風をうけますのでそんなに汗はかきませんが、夏場半袖で乗るのも危険だし直射日光を受けると体力も消耗します。
そんなわけでバイクに乗るときは夏でも長袖が基本なのですが、今回は、

  • 夏場の渋滞(特にトンネルの中は最悪)
  • 信号待ち
  • ツーリングの途中での散策
  • 夏場長時間乗って汗をかいてきた
というシチュエーションでいかがでしょう?(笑)

今日の外の気温は30度。(夏日ですw)
半袖ポロシャツの上に着用。

感想
  • 肌が露出している腕は汗ではりついて不快だった
  • 体の汗はそれほど不快に感じなかった
  • 汗はかいたが直射日光に当たっていないのでそれほど疲れなかった
  • 意外と暑くてたまらないというほどではなかった(透湿効果かな?)
今後の課題
  • 袖部分もメッシュに変更
  • 肌ざわりなど高機能なメッシュ素材も検討
  • 又はナイロン100%素材をやめて、吸汗速乾の機能素材に変更
  • ※吸汗速乾(汗をすばやく吸って、すぐ乾く)
  • 襟裏部分を吸汗速乾素材にする
  • 背中、もしくは脇にベンチレーション・スリットを入れる

袖部分、ご覧の通り汗でびしょびしょ(そりゃあ、そうでしょ・・・笑)


肩~背中、下に着ていたポロシャツは汗で濡れていたが、この部分は意外と濡れていない(メッシュ効果?)

脇部分、ここもメッシュなので比較的ドライな状態


朝夕、ちょっと肌寒いときには結構快適なのではないかと感じました。
ウォーキングにも使えるかも?

明日もいいお天気みたいです。

現行の#2370防寒コートの裏地と中綿をとって、裏地をメッシュ素材にしたテスト用サンプルもあるので、明日はそれを着て歩いてみようと思います。(意味あるかしら?w)

2ndサンプルの写真 別角度から






最初は胸ポケットの無い超シンプルデザインの試作品(1stサンプル)も作りましたので、これは2ndサンプルになります。


2010年6月15日火曜日

テスト用2ndサンプル

前回の開発過程で制作したテスト用のサンプルです。

デザインや機能(ポケットやサイズ調節など)は、これをベースに市販の商品なども参考にさせていただきながら考えていきたいと思っています。
  • ハーフコートタイプ
  • ツートンカラー
  • 耐水圧は10,000mm(これはエントラントG2ではありません)
  • シームテープあり
  • 裏地は、メッシュとナイロン
  • 中綿は無し
  • ポケットは表に4つ、裏に3つ
  • 袖口はゴムとベルクロで調節
  • 腰にアジャストベルト
  • スソ内側にアジャストコード
  • フードはファスナーによる着脱可能













2010年6月11日金曜日

生地の選定

来週、早速東レさんが生地の提案に来てくださることになりました。

2370シリーズは、表生地はナイロン100%で若干起毛処理を行っていますので表面がマットな(艶消し)仕上がりになっています。

裏側にはエントラントG2(R)の防水コーティング、表にはキューダス(R)という撥水加工を施しています。ゴワゴワした感じはあまりなく、比較的しなやかな風合いの生地です。


でも、結構、高価な生地なんですよね。

生地に関しては、
  • 防水効果は十分実感できる
  • 防風効果も十分
  • 歩くとシャカシャカと音がするのがいや
  • マフラーやエンジンに当たって穴が開いた
  • 破れたので補修したい
  • 長期間使っていると排ガスなどで汚れが目立つようになる
  • もう少し色の選択肢が欲しい
  • バイクウェアみたいなゴワゴワ感がないので普段着として使える

といったご意見がありました。


デフレ時代、できるだけお安い生地を使った方がいいのか?それとも基本機能には徹底的にこだわるべきなのか意見が別れるところですね。

まずは、どんな生地があるのか色々見てみたいと思っています。楽しみです。


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2010年6月10日木曜日

商品コンセプト(1st concept.)

立ち上げ時の商品コンセプトとして、下記のように考えています。

  • インターネット通販限定で、主にバイク乗りの方をターゲットにした商品
  • 綿の入っていない薄手のもの
  • 春先から秋口まで使えるオールウェザージャケット
  • 生地は実績のある「東レエントラントGⅡ」を使用
  • アイテムはハーフコートとジャンパー
  • 普段着としても遜色ない飽きのこないデザイン
  • 色は#2370シリーズのような作業服色でなく、安全性も考慮
  • ご要望が多ければ、ブーツカバーやグローブなども検討



ごあいさつ

フィールドラカン防寒ウェアは発売から、来年で10年になろうとしています。
商品のライフサイクルとしては衰退期に入ると思いますが、未だに根強い人気で弊社でもロングセラー商品の一つになっています。これはひとえに、お客様のご支持のお陰でございます。また商品開発の段階から様々なご意見を頂戴して、顧客視点での物づくりに徹した結果だと思っております。そういった意味では衰退期というより、むしろ成熟期を迎えているのかも知れません。

さて、以前から「エントラントGⅡを使って年中着れる物を作ってほしい」というご意見をお客様から多数いただいております。実は過去に一度、そういったお客様の声にお答えしようと新商品企画を始めてテストサンプルまで作ったことがあったのですが、諸々の事情につき頓挫しておりました。今回は、もう一度フィールドラカンの原点に戻って、お客様とご一緒に新商品を作り上げていこう!ということになりました。

約10年前に、現行の#2370シリーズを企画させていただいた時にも様々な難問がありましたが、お客様や関係者の皆様のご支援で商品化することができました。
今回も、皆様のご期待にお答え出来るよう精一杯頑張ろうと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。